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北朝鮮が今年に入って18発(長距離弾道ミサイルを含む)のミサイルを発射した。
03年に北朝鮮の核問題が浮上して以来、昨年までの6年間発射した30発の半分を上回る数字だ。
今月4日には1日間、一度に7発も発射した。北朝鮮がこのようにミサイルを「湯水のように」発射していることには▽ミサイルの自力更正システム▽性能改良のテスト▽既存の生産品の消耗--という背景がある、という分析だ。
科学技術政策研究院・南北(韓国・北朝鮮)協力チームの李春根(イ・チュングン)チーム長は「ミサイルの種類次第で100万ドル(約9500万円)~400万ドルが注入されるが、北朝鮮は自力更正のシステムで人件費がかからず、大半の原料を自主的に生産していることから、はるかに少ない費用がかかるのだろう」という認識を表した。
現在北朝鮮が保有しているミサイルはどれくらいだろうか。
国防部は、短距離ミサイルに該当する「スカッドB」(ファソン5号)、「スカッドC」(ファソン6号)を600基、ノドンなど中・長距離ミサイルは200基ほどをすでに実戦配備したものと推定している。
政府当局者は「現在、実戦配備されたミサイルだけでもおよそ800基にのぼり、実験用を合わせれば、1000基前後のミサイルが北朝鮮全域にわたるミサイル基地に分散されている」とした後「東海(トンへ、日本名・日本海)だけでも600基以上が配備中だと聞いている」と説明した。
この当局者は「ミサイルの生産と統制を、かつては第2経済委員会が担当していたが、90年代後半に統制権を総参謀部傘下のミサイル教導局に移管した」とし「生産を専門化し、量産システムを備えたものと把握している」と付け加えた。
北朝鮮が最近ミサイルを「乱発」しているのは、軍部がミサイル統制権を持っていて、これを最大限活用しているため、という分析もある。
北朝鮮でミサイルの生産は、軍需工業部傘下の第2経済委員会・第4総局が担当している。
平壌(ピョンヤン)付近と慈江道江界(チャガンド・カンゲ)、咸境北道清津(ハムキョンブクド・チョンジン)などでミサイルの生産工場を運営中だ。
慈江道江界にある26号工場は労働者だけでも2万人にのぼる北朝鮮最大のミサイル生産ラインとされる。
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