日-韓関係史

韓国は今日本に走って行きます-李御寧が日本人に送る手紙

Sophian(ソフィアン) 2014. 3. 16. 15:33

 

[東日本の大地震】

韓国は今日本に走って行きます

 

[中央日報] 入力2011.03.15 00:04 /修正2011.03.15 09:37

 

李御寧顧問が日本人に送る手紙


東日本大で、苦しむ隣人の存在が分かりました。

 

 

 

 

海が立ち上がるのを見ました。

 いつも見ている青い波ではありませんでした。

 子供たちが遊ぶ夏の海辺のまぶしい砂ではなく、山のように崩れる黒い波でした。

人間が作ったすべてのものを簡単にさらってしまったその津波は、私たちが誇ったそのコンピュータのCGではありませんでした。規模9の地震とともに日本を襲った大津波でした。

津波は日本語です。その言葉が、世界の公式用語になったのは、それだけ日本には地震と津波が多かったわけでしょう。

それでも今回の地震は違いました。

これまでの記録である規模8.6の宝永(1707年)の地震より2倍以上のエネルギーであったことで、こう言うものではありません。

2万2000人が死亡した三陸(1896年)の地震より人命の被害が大きくなるだろうと予測されるからでもありません。

これまでは、発祥地の地元住民たちが経験する地震であり、沿海の住民だけが被害を受ける津波でありましたが、海岸線を丸ごに移しておいたという今回の地震は日本列島全体を揺らしました。

これから日本は、国のシステム全体を新たに変えずには、この災害の余燼を克服するのは難しいかも知れません。

日本だけのことではありません。

今回の地震は、地球の(自転)軸も2.5㎝くらい動かしたそうです。人間の文明全体の限界とその臨界点を露出させたのですね。人間の文明のシステムを変えずには、この地球上で生活しにくくなったわけです。

黒の波が襲うとき、政争を停止する日本人たちを見ました。東京電力が戦後初めての制限送電をすると、被災地に優先的に送電できるように、市民たちは一斉に自分の家の電気プラグを抜きましたね。

相手を誹謗するインターネットは人を探して助ける生存の掲示板に変わり、Twitterはつぶやく雑談から被災者を助ける命の声に変わりました。日本はどの国よりも地震に備えている技術が先立った先進国です。

日本国民は、どの国の国民よりも、災害に備えた訓練をしており、秩序意識をもっておるモデル的な国民です。

今回の地震が起きたにも関わらず、スーパーマーケットのところでは物を盗むどころか、自分が持っている品の値を支払うために列をつくって待っておる市民たちの姿を見て、外国人たちは感心する文をブログに掲載しております。

いくらそのような日​​本人の方々であっても、隣国なしには一国で生きていくのは大変でしょう。

本当に驚くべきことは、日本よりも貧しい国々も、日本を憎んでていた国々も、遠く離れては関係ないように見ていた国々も、日本人を助けるために、慰めるために、胸を開いたということです。

日本は経済大国ですが、友達がいない国だと、自ら批判してきた日本人だったでしょう。

しかし、周りに一緒に泣いて、一緒に傷を’治しましょう’とする良い隣人たちがいることを、災害の中の日本人たちは分かって下さるように、願う次第でございます。

善良なサマリア人の例えのように、命を助けるのは、我々の隣人であることを我々はこの機会で知ることになるでしょう。

Biophilia(生命の愛)こそ富国強兵の理念よりも大きいことが分かりました。怒っている自然の前で私たちは、限りなく人間の矮小さと弱さだけを学んだだけではありません。

人間は、利害関係に絡んで住み、情実で肩を組んで、似たもの同士で生きていることがあっても、生命を脅かされるときには一つになることを、自然の災害から学び、実践するのができます。

竹島(独島)の紛争で背を向いた韓国人たちも、尖閣列島の問題で銃を向けた中国人たちも、地震が日本人の命を危うくすると、決して知らずにしてはいません。

韓国人は最初に支援するため、災害の地に向かって心と足を運ぶつもりです。韓国は日本に向かって走っていきます。

他人の不幸が私の幸せになり他人の幸せが私の不幸になる時代は過ぎました。

新しい文明は、独立(INDEPENDENCE)ではなく、従属された依存(DEPENDENCE)の関係でもなく、相互依存関係(INTERDEPENDENCE)の生命共同体のシステムから誕生するのです。

日本を襲った地震は、太平洋沿岸のすべての国に津波の危険性をもたらしましたが、それに対応する「生命」もやはり共感と協力の知恵によって互いに結合されています。

が見た日本の津波の動画をreplayしてみると、私が足を踏み入れて住んでいるこの韓国の地にも、その基盤を根こそぎ揺るがす地震と津波の危険が潜んでいることをわかるようになります。 それは、世界の文明とそのシステムから離れていた、途上国の苦しい経験、それとは別のものです。

むしろ今、私たちと世界の人々が答えなければならない問題は、どの先進文明にとってでも対応するのが難しい環境の津波、金融の津波、情報の津波、テロの津波です。

そして、現代文明の臨界点で我々が生き残ることができる道は、今の日本人が切実に感じるように、命の救済です。

私たる利害関係と政争と、多くの葛藤が命の前では全くつまらないものであることを知ることになるでしょう。

 

命を救うのは、お金ではなく、権力でもなく、Biophilia(生命の愛)のような、Topophilia (場所の愛)のような、そしてNeophilia (創造の愛)のような隣人への愛だということ。 それが私たちが頼ることができる唯一の​​資源であり資本だ、ということです。

今、我々は、遠くて近い国といわれる日本と韓国が一つの生命共同体だということを見せることで、生命を資本とする真のグローバリズムとは何かを世界に知らせることができるでしょう。

それが黒い波に勝つ私たちのブルーオーシャンです。


 

 


李御寧・中央日報コンサルタント

 『縮小志向の日本人』の本を出した日本専門家

李御寧・当社のコンサルタントは、

中央日報李御寧顧問は、国内の代表的な日本専門家である。1981年6月から1年間、日本の外務省、国際交流基金の招待で、日本の東京大学で比較文学を研究して出版した『縮小志向の日本人』が日本で大きな反響を呼んだ。日本の古典文献からソニー(SONY)に象徴される最先端の電子製品まで、日本人の文化的遺伝子を’縮小志向’というキーワードで分析した本は日本で出版してから50日間で5万部が売れた。

李御寧・コンサルタントは、公共機関や企業等から講演依頼が殺到し、日本全域を回って、数十回の講演をしたりした。特に、『縮小志向の日本人』は、日本の時事雑誌『プレジデント』が94年に選定した『日本・日本人論 名著10選』に選ばれたりもした。このような日​​本国内での人気に支えられ、一歩遅れて韓国語に翻訳出版されたりした。

李御寧・コンサルタントは84年、日本の定型詩である俳句の構造を分析した『俳句の詩学』も出版した。 2009年には日本の奈良県県立大学名誉学長に推戴された。詩、小説、文学評論など、様々なジャンルに長けている。 88ソウルオリンピックの開・閉会式を演出し、初代文化部長官も務めた。



李御寧顧問が日本人に送る手紙

ペヨンジュン10億、リュシウォンの2億、"地震の痛み分かち合いたい"

『勤労挺身隊』ヤングムドックおばあちゃん、"空の下で皆尊い命...災害のり越えてね"

海雲台』パクチュンフン、"日本、映画よりもはるかに悲惨...災害よく対処してほしい"

 
写真 名前 所属機関 生年
이어령
(李御寧)
[現] 中央日報コンサルタント
[前] 文化部長官(第1代)
 
1934년

 

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2011/03/17 20:58

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