韓国政治

(韓国政治)李明博政府----経済いかす本手あるのか?

Sophian(ソフィアン) 2014. 3. 8. 17:45

李明博政府--


経済いかす本手あるのか?

●サラバ, ノー・ムヒョン 前大統領 ! 金海ボンハ村に帰ってよく休んでください。退屈ならば、ビワコ(琵琶湖)のヨット乗りにいらっしゃってください。昔を思い出しながら素敵に一度湖を走って見ましょう。

● 第17代大統領選挙で当選した李明博大統領、果して崩壊されたような韓国経済をいかし出すことができるだろうか?



李明博大統領(左)とノー・ムヒョン前大統領(右)


747大統領選挙公約どおり推進して、その結実を見られるか? 年間 経済成長率 7%- 国民所得 4万ドル時代-世界7位の経済大国 という夢の 公約!


しかし李明博政府は就任式の日(2008年 2月 25日)から心細い徴兆を抱いてフナデ(船出)に出た感じだ。ハン・スンス国務総理内定者は不動産投機,学歴膨らまし,各政権の時ごとに”馬”を乗り換える機敏な処世などで、国会承認が不透明な状況だ。
 
その外の長官候補者たちの不動産投機, 財産疑惑, 二重国籍, 兵役特恵, 論文盗作, 公金流用問題なども相当な不正なことであると、国会聴聞会の指摘を受けている。
こうなると、ソンハッキュ代表の民主党が 4月総選で一度戦って見ようという考えを持って戦意を燃やすこともできるだろう。

さあ,それでは李明博政府の経済回生政策(構想)と実用主義政策, 主要政策課題と展望などを見てみよう。

(1)まず京釜大運河構想だ(注1)。これは言葉とおりケーインジアンの経済政策で、公共支出をふやして、働き口を新たにつくって、消費をふるい起こして、経済を活性化させるという構想だ。
ところで、この時代に、どうして 1930年代にアメリカで流行ったケーインジアンの産業財政政策を持ってくるのか? ケーインジアンの政策はもう歴史の遺物になってしまってから長い時間が経っている。

先進国すべての国がこれからは産業政策ではなく、金融政策と金利政策を使っていることに目を注がなければならないでしょう。日本ももし民主党のOzawa代表が政権を執れば,金融政策の鬼才であるし”Mr.円”と呼ばれる榊原教授が日本経済の全面に浮び上がる雰囲気であろう。.

また李明博政府は ”小さな政府, 大きい市場”を志向(指向)すると言うが,大運河政策は小さな政府どころか、大きな政府の下で可能な事業であろう。 したがって矛盾だ。
もちろん民間部門の投資を誘導するとは言うが, 大運河建設は国家が経済主体になって推進して行かなければ完成することができない建設事業であろう。
 
(2)李明博政府は小さな政府を言い放っている。それでは直ちに行う方が良いでしょう。まず国営企業, 公営企業, 公企業などに対する民営化への移行を推進しなければならない。 ヨーロッパ諸国と日本なども国営企業と公企業の民営化を推進し,達成してきたので、 これは世界的な成り行きである。日本は郵政事業(郵便局)までも民間業者に渡して運営を任せている。

韓国の場合, 郵政事業(郵便局)の民営化はまだ時期尚早かも分からない.。しかし ”優先順位の高いものは一日も早く民営化を推進してこそ、国の経済の破綻を阻むことができる”と見るのが専門家の視角だ。
優先順位を先に置かなければならないのは産業銀行, 輸出入銀行, 貿易振興公社等々だ。.これら組職の’準’高級公務員の中には、年俸 1億ウォン以上の高額年俸者がおびただしい.。
李明博政府がこのような部門で民営化改革を果敢に断行したら, 確かに国民の呼応を得ることができるはず、というのが専門家たちの診断だ。

郵便局民営化は急に急ぐ必要はない。韓国国民の情緒の上,郵政事業はかなり長年の猶予期間を置かなければならないだろう。
国営企業と公企業の民営化という、このような至急な課題があるのに, 李明博政府は今、大運河建設を話しながら番地数を過ち捜している。是非目覚めてください。

★ (注1) ”大運河建設の目的と用途に対する進言”に対しては, Daumブログの芳名録に載せた文(京釜大運河---“外れた射的”か,合理的な計画か?)を参照してください
.→→http://
                     
            

 (3)グローバル時代の開放. 
新自由主義の波の中で逆うことができない国際的成り行きとの氣はするが,そして農民たちの嘆きの声に耳を傾ける余裕もないような気もするが,農民たちの声に聞き入るともしなかった企業と金融も”開放”で窮地に追い込まれることは同じであろう。

すぐ外国資本が入って来て国内資本市場を掻き乱していることを、どうすればいいのでしょうか。SK,三星など大企業もすでに外国資本に支配されてきたでしょう。

そんなことに対する基本的な対処方案くらいは用意しておいてから, 外国資本が入って来るようにしなければならないであろう。

朴正煕大統領の時は借款を持ちこんで, この借款を企業に割り当てもしながら、政府が主体的に運営して行ったからあまり問題が発生しなかった.。リクァンユが主導したシンガポール経済も 朴正煕政権の時のそれと似ていた。

さあ、. それでは李明博政府は無差別的に押し寄せて来るこの外国資本にどうやって対応しようと思っているのか? どんな対処方案があるのか?

(4)第17代大統領就任式があった日(2月25日)の午後, KBSでは ○○大学社会学科 キム・ホギ教授など 3人の専門家を招いて ”李明博政府の課題と展望”を主題に討論会を開いた。

人目を引いたのは当然キム・ホギ教授だった。彼は、いわゆる進歩的左派(?)知識人としてさわやかな論理を展開して来た “社会-政治-エコノミスト”だ。
キム・ホギ教授は若い頃マルクスの資本論をたくさん読んだと知られている。
そりゃ、当時学生時代の時にマルクスの理論書やレーニンの実践論に接して見ることができなかった学徒は軸にも入る事ができなかった本当に難しい時代だったからね。
とにかく、キム・ホギ教授の基礎知識ががっちりしていて, 筋が立った明皙な分析は, 相手に知的な快楽を与えるに十分だった。 

ところで、今のキム・ホギ教授には、均衡的な視角に帰って来ており, 中途的な視点で問題を把握し代案を捜そうとする態度が覗き見える。
ハハ, 転向か?

ところで、討論会が終わる頃、キム・ホギ教授から恐ろしい一言が飛ばされた。----”韓国経済の潜在成長力は 5%にもならない。なおさら今韓国社会は老齢化社会に入ろうとしている。こんな状況で先進国への進入は難しいだろう。” 

やっぱりキム・ホギ教授らしい発言だったし, 右派(?)知識人たちを気持ち悪くする発言だったろう。 こりゃ、マルキシズムに即して構造的なアプローチをする左派(?)知識人の雰囲気がぷんぷん出る一言と言えようかしら。

((左派’だ、右派’だという用語に、読者たちはこれ以上拒否感を感じないで欲しい。これからは’理念の時代’ではないからだ。MB大統領は ’実用の時代’と言っているじゃないか。もちろん筆者は 今の時代を’実用の時代’とは言わない。この時代を定義する他の用語を筆者は分かっておる。しかし、ここでその用語を明らかにすることはできない。何故ならばとても値段が高い言葉(用語)だからね... khhh ))

確かに、そのキム・ホギ教授の言葉にはそんなに間違ったものはないように見える。
しかし、経済の潜在成長力が 5%を越えることもできないようにした張本人たちは、いわゆる左派(?)政権 10年(“忘れてしまった 10年”)の担当者たちだったろう。この時に社会の貧富の差は、世界の色々な国に比べて見ても、相対的に大きかった。 

ところで、この韓国経済の憂鬱な遺産はそのまま李明博政府に受け継がれている。どうするつもりですか。 李明博(リメイハク)大統領閣下!

(5)キム・ホギ教授は、また、対北朝鮮関係においてはこんな発言もした。---- ”北核(放棄)開放3000計画は, 誤って推進されれば, 北核放棄をさせる事もできないし、今まで辛うじて維持されて来た南北平和共存さえ危くするかも知れない。“ 恐ろしい警告性発言だった。

そのキム・ホギ教授の発言が、また、間違ってはいないかも知れない。
しかし、李明博政府が対北朝鮮関係をよく持っていけば, 今度こそ金正日総書記を屈服させることができる絶好の機会をつかんだのも事実であろう。 ロシアや中国も、現在はマルキシズムやレーニンイズムに未練を持っていないし, 北朝鮮に対する支援も憚っている。
アメリカとの関係は、核問題が足首を縛っている。

北朝鮮の拠りどころは南韓しかないはず.。さあ, これからは金正日の瀬戸際戦術に即した ”ピン撥ね(ぴんはね) 経済に 引導を渡す順番だ、と言えるかしら。李明博(リメイハク)大統領閣下!

李明博政府。国民の期待と不安,期待と不信が交差している。どうなるかなぁ, 韓国の政治と経済は...。


2008/02/27 21:59

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