国際関係論

韓国紙が伝える日米関係

Sophian(ソフィアン) 2014. 3. 17. 04:09

 

韓米同盟<日米蜜月…1年で関係逆転(1)

2013年11月22日09時11分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

 

  スーザン・ライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)が20日(現地時間)、ジョージタウン大で講演した。「アジアにおける米国の未来」というテーマの講演はA4用紙10枚分にもなった。ホワイトハウスが後に報道資料を出し、安保・経済・価値などのサブタイトルを付けて区分するほど、ライス補佐官のこの日の講演はオバマ政権2期目のアジア政策の集大成だった。

  講演で韓国が出てきたのはわずか一文だけだ。それも北朝鮮問題との関連で「韓米連合戦力が北朝鮮の挑発を抑止できるよう軍事能力を強化している」だった。一方、同盟の最優先順位で言及された日本については、来年初めの集団的自衛権を明示した日米防衛協力のための指針(ガイドライン)改定、そして日本の国家安全保障会議(NSC)創設などを話した。ライス補佐官は「(日本側NSCパートナーとの)協議が期待される」とも述べた。

  昨年末まで対米外交で日本は韓国より遅れを取っていた。韓米自由貿易協定(FTA)が発効した後、ワシントン米商工会議所で会った駐米日本大使館経済公使が「韓国がうらやましい」と語ったほどだ。ホワイトハウスと国務省・国防総省の当局者は「韓米同盟は史上最もよい」という言葉を口癖のように話していた。

  しかし1年足らずで状況は変わった。韓米同盟の話が消え、日米同盟がその場を埋めた。安倍晋三日本首相が今年2月、ワシントンを訪問し、「日本が戻ってきた」と叫んで以来、いつの間にか韓米同盟は日米同盟に逆転されているという声が出ている。

  きっかけは安倍政権の親米外交だ。3月にオバマ政権が心血を注いでいる環太平洋経済連携協定(TPP)への参加を宣言したのに続き、連邦政府の財政赤字による国防費縮小に苦しむ米国の代わりにアジア安保の一つの軸を担うと乗り出した。

  その結果、10月にケリー国務長官とヘーゲル国防長官の東京同伴訪問につながった。日米「2プラス2」(外交・国防閣僚)会談で発表されたのが日本の集団的自衛権を支持する内容だった。アジアで中国の浮上を牽制すべきだという共感と、財政赤字という米国内の状況が重なり、米国と日本の思惑が絶妙にかみ合った。

  米国としては、アジア・太平洋地域で日本の防衛力を活用し、領域内管理の核心パートナーとするという意図が次第に明確になっている。米国務・国防総省の関係者は韓国側の当局者に会い、「韓米日の協調のためには韓日関係が良くなるべきだ」とし、それとなく日本との関係改善を勧め始めた。

 

 

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韓米同盟<日米蜜月…1年で関係逆転(2)

2013年11月22日09時11分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

  朴槿恵(パク・クネ)政権式の米中均衡外交も形勢の変化につながった。中国との経済外交などを意識し、TPP参加を天秤にかけて米中間のバランスを取るのに集中する間、韓米同盟は停滞状態だ。その間、韓米間には原子力協定、防衛費分担金改善協定など難しい問題が積もり、戦時作戦統制権(戦作権)転換時期の再延期という宿題までが上積みされた。

  ワシントンのシンクタンクの韓国関係専門家は「サイクルで見ると、韓米関係はピークを過ぎて下降局面にある半面、日米関係はピークに向かっている」と公然と話している。米国防総省の当局者は19日、ワシントンを訪問した韓国外交部担当記者らに対し、「韓米同盟と日米同盟の差がもう少し減ることを望む」と語った。 

  時間が経つにつれて日本の対米外交は加速している。ライス補佐官が「来年4月にオバマ大統領がアジアを訪問する」と明らかにすると、共同通信はオバマ大統領の4月訪日説を報道した。中国の浮上と北朝鮮の核脅威の中、オバマ大統領が安倍首相と首脳会談をし、日米同盟の強化を公式宣言するために日程を調整中ということだ。実現する場合、オバマ大統領は2010年10月以来3年半ぶりに日本を訪問することになる。

  日米同盟に対する周辺国の支持も相次いでいる。英国と欧州連合(EU)が日本の集団的自衛権行使を支持すると発表したのに続き、米国のもう一つの友邦である豪州も20日、ワシントンで外交・国防閣僚(2プラス2)会談をし、日本の集団的自衛権行使を歓迎した。会談後に発表された共同声明は「豪州政府は日本の安保政策の修正を支持し、日本との情報共有を進展させていく」だった。

  その間、米国の北東アジア政策は、韓日米協議を軸に北朝鮮の脅威を管理し、中国を牽制することだった。しかし独島(ドクト、日本名・竹島)・過去の問題で韓日関係が冷え込み、韓中間の距離が近づくと、戦略を修正する姿を見せている。日米ガイドライン改定や日本のNSC創設などを支持するのは、日本の役割拡大に同意するのと同じだ。

  外交関係者の間では「韓国が日本との過去の問題にこだわっている間、米国が新アチソンラインを描くのを見られずにいる」という言葉も出てくる。1950年、米国のアチソン国防長官は米国新聞記者協会の演説で、中国に対抗する米国の極東防衛ラインを日本-沖縄-フィリピンを結ぶ線と決め、韓国を除外した。このアチソンラインは5カ月後に北朝鮮の挑発を招いた。

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2013/12/03 09:47

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